月は月相ごとに特有のパワーがあり、旧暦を用いた時代には「月の満ち欠け」が人々の暮らしに深く関わっていました。成長と再生を繰り返す月は、「生まれて、育ち、満ちきり、また次の新しい時間に備える」サイクルの、「今」という時間の流れがどこにあるのかを知りる手がかりになります。
下弦の月とは
満月を過ぎて7日後くらい、太陽と月が90度の角度のときに見られる半月の状態の月です。月齢平均21日の新月に向かう下弦の月は、月の満ち欠けのサイクルを4つに分けた新月のスタートからの最終段階のフェーズです。
下弦の月は、半月のかたちが弓を張った糸に似ていることから、別名「弓張り月(ゆみはりづき)」あるいは「弓月」とも呼ばれています。
下弦の月は、真夜中に東の空に昇り、昼頃に西の空へ沈んでいきます。深夜から明け方にかけて見える月です。東の空がうっすらと朝焼けに染まる頃、浮かび上がる月は、もうすぐ新しい時間が始まることを知らせています。
下弦の月の占星術的な意味
占星術では、太陽は意識や目的を、月は無意識や感情を表します。
感想レビュー【月の教科書】占星術が誤解していた、この星の真相(アネモネブックス)マドモアゼル愛著
月のパワーが最大限になる満月を経て、新月へと戻っていく下弦の月の頃は、月が思わせたい自分のイメージから解放され「あれをやりたい」「こうあるべき」という幻想が力を弱めつつあるフェーズとなります。
【月の教科書】によると、月が思わせたい自分のイメージは「嘘の自分」です。それを追いかけるとどうにもならないストレスと徒労感に追われていきます。月は私たちのエネルギーを奪うように働いているのだというのです。
下弦の月のタイミングでは、自分とは本来どういう人間かを冷静に分析して、適性や能力、状況などを総合的に考えて、やりたいことを上手に現実に落とし込めるタイミングです。
妄想だけで突っ走ったり、無謀な夢をいつまでも追いかけたりするのではなく、余分なものを手放していくことで、次の新月のサイクルをより充実させる準備が進みます。
下弦の月のスピリチュアル的な意味
太陽の光を反射して輝く部分が半分、闇の部分が半分の状態であるため「二面性」というキーワードもあります。
可能性への挑戦が太陽の方向であるのに対し、危険からの逃避を月が担当します。月は「そんなことをしては危険だよ」「食べられなくなるよ」「みんなと同じ生き方をした方がいいよ」と、常に私たちを一般論や常識の世界へ引き戻す働きをしていると言うのです。(月の教科書より)
下弦の月のスピリチュアルパワーは、行動を見直すことに使いましょう。上弦の月の頃にとった行動の結果が返ってくる時期でもあります。見直さなければならないことを見て見ぬふりをしていると、思いがけないショックな出来事として、下弦の月のタイミングで起こることがあります。
もしトラブルが起きているなら、それで軌道修正ができるので、目標達成の為に調整が必要だというサインとして受け取りましょう。起きる出来事の意味を考えて、新月への7日間を過ごします。
新しいことを始めるよりも、過去を振り返り整理し、収穫する時です。次の新月でどんなタネをまくか、計画を始め、その準備に取り掛かるタイミングなのです。
下弦の月から新月までの過ごし方
下弦の月から新月までの期間は、デトックス(毒出し)をする力が高まる時期です。積極的に「出すこと」を意識して過ごすと良い時期です。
身体のデトックスでは、汗をかいたり、排泄を促して体の中から浄化します。ダイエットで余分な脂肪を落とすのにも適した時期です。
生活や部屋の中を見直して断捨離をするのにも向いています。下弦の月は手放す時なので、人間関係の別れの時期にも適しています。
収穫の時でもあるので、自分自身の満足感や到達したことにフォーカスしてみても良い時期です。「今・今・今・・・」の積み重ねが将来になりますので、今が幸せなら将来、未来ずっと幸せでいられることになります。
ただ、手放すことは悪いことではありません、そうすることでもっと良いものが入る空間を作るからです。新月のスタートのために持っていきたいもの、手放していくものを選びましょう。
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