【皇の時代】魂の旋律が、言葉を超えて触れ合うとき①本音の扉が開く時[共鳴小説]

共鳴小説
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銀河のリズム、地上の鼓動 ― 魂職に出会うまで ―ひびきの輪の後で④揺らぎの中で見つめるもの

銀河のリズム、地上の鼓動―魂職に出会うまで―ひびきの輪の後で⑤見えていなかった波 

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衝突は流れを変える「本音でアタック」

レンタカーは静かに駅前を離れ、郊外の道へと滑り出した。運転席にはアイ。真剣なまなざしで前を見つめながらも、どこか安心したような空気をまとっている。

助手席にはミカ。後部座席にはユウが、窓の外を流れる景色を眺めていた。

しばらくして、ミカがふと、ぽつりとつぶやいた。

「…この前は、ごめんね」

アイは黙ったまま、ハンドルを握る手に力をこめた。視線はまっすぐ前を向いたままだったが、どこか胸の奥に届いたように、頬がわずかに緩んでいた。

「わたし、あのとき…なんか、怒らせちゃって、でも、自分が傷ついたみたいに感じてた。よく考えたら、アイの言葉の中に、わたし自身が無意識に目をそらしてたことが映ってたんだと思うの」

車内に、静かな風が通り抜けるような沈黙が流れた。

「でもね、ひとつだけ、本当に言いたかったことがあるの」

アイはチラリとミカを見た。ほんの一瞬、目が合った。

「アイがやってること、本当にすごいと思ってる。理論を学ぶだけじゃなくて、農業を“生き方”として実践してるでしょ?自然と向き合って、日々の暮らしそのもので理論を証明してる。それって、どんな言葉よりも、説得力があると思うの」

ユウが後部座席で、静かにうなずいた。

「最近、SNSとかで“意識の進化”とか“目覚め”とか語る人、多いけどさ…言葉だけじゃ、伝わってこない嘘くさいことも多い。だけど、アイを見てると、それとはまるで違う。口先だけじゃなくて、本当に宇宙の理論を実践して生きてるんだって思ってるんだよ」

アイの目が、少し潤んだ。

「…そんなふうに思ってくれてたんだね」

「うん。ことばって、本当を生きてる人から出てくるから、響くんだよね。わたしも“ことば”を届ける人だからこそ、最近それがよくわかってきたの」

アイはハンドルを握り直しながら、ふっと笑った。

「ありがとう、ミカ。わたし、自分の中で“まだ全然できてない”って思ってた。理想ばかり先行してて。でも、誰かの目にそんなふうに映ってたなら…少しだけ、自信を持てる気がする」

「少しどころか、めちゃくちゃ尊いよ」

ミカは助手席からアイの肩を軽く叩いた。笑顔が、車内に温かい光を灯した。

すると、ユウがやわらかく口を開いた。

「…私ね、ずっと他人が怖かったんだ。でも、それって本当は、自分の中の恐れだったんだよね」

ミカとアイがユウを振り返る。

「ミカがあの時、ストレートにアイに伝えたのを見て、すごく衝撃を受けた。あれでアイの心に、稲妻みたいに何かが走ったのが、私にも分かった。あの瞬間に、アイの鎧が壊れたように見えたの」

「え、そんなふうに見えてたの?」とミカが目を丸くする。

「うん。だからね、本音を伝えるって、やっぱり大事なんだなって思った。怖くても、言うべき時があるんだって」

ミカはちょっと驚いた顔をしながら、でもすぐに笑顔を浮かべた。

「じゃあ、わたしも…ちょっとは役に立ったってこと?」

「もちろんだよ!本音でアタックだったよ」ユウが即答した。「私はね、ずっとアイの中に、まだ解けてない大きなわだかまりがあるって気づいてたの。でも、それをどうにかして取り除いてあげたいって思っていたけど、ずっとうまくいかなかった」

アイが笑った。

「それが、ミカがあんなふうにやってのけるもんだから、私の中の恐れの鎧まで一緒に壊れちゃったんだよ」

車内に、3人の静かな笑い声が広がる。

湖が近づき、窓の外には木々の隙間から湖が見えてきた。

湖のほとりのペンションはもうすぐだ。3人を待っているのは、“次のステージ”の始まりだった。

共鳴小説:銀河のリズム、地上の鼓動

銀河のリズム、地上の鼓動-わたしたちは響き合うために出会った-をキャッチしてくださったあなたへ

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