転換期の今は、銀河のたそがれ時〜昼と夜の間の特別な時間帯〜風の時代・昼の時代・皇の時代[ストーリー]

皇の時代・天縄文理論
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たった一人で辿り着いた皇の島の海岸。ゆっくりと日が暮れていく。海が夕日に染まってキラキラと輝いている。

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昼と夜の間の特別な時間帯

昼と夜の間のほんの短い奇跡のような時間帯だなと青、オレンジ、黄色、ピンク、赤、紫・・・鮮やかに染まる美しい空に魅入ってしまう。

昼の時間帯には青くどこまでも広がっていた海も色が変わりキラキラと眩しいオレンジ色の光の道ができている。

「昼と夜の間は特別な時間なんだ」と、この一瞬にしか彩られないグラデーションを観ることができている自分を幸せ者だと思った。

今の天の川銀河も、ちょうど夜から昼への転換期。この地球に、祖の人も、ケツの人も皇の人も混じり合って住んでいる特別な体験ができる特別な時間帯と同じだなと思う。

世界と自分が溶け合う黄昏時(たそがれどき)

海を黄金色に輝かせていた太陽が沈み、美しかった色彩が消え、急に薄暗くなってきた。目が暗さに慣れず周りが見えずらい。日が落ちると暗くなるまであっという間だ。さっきまであんなに華やかな気持ちだったのに、太陽の光がないと気温もぐんと下がってくる。

日が暮れて薄暗くなったこの時間帯を黄昏時と呼んだりするが、相手の顔の見分けがつきにくく「あなたは誰?」と問いかける時間帯であることに由来している。

誰が祖で皇なのか?わからなくて戸惑っている。それどころか自分自身が何の魂なのかすら正直よくわからない。今の過渡期はまさに銀河系の黄昏時なんだと思う・・・いやいや、夜から昼になるのだから、明け方のかわたれ時か?・・・と自分に自分でツッコミを入れていると足元でカサカサと何かが動く音がして、ビクッとする。

人間にも夜行性と昼行性がある

聞き慣れない鳥の鳴き声のような音が遠くで響いている。虫の声も聞こえてきた。夕焼けタイムは静寂の中で波の音だけが響いていたのに夜になるのを待って夜行性の動物たちが動きだしてきたのだ。なんだか賑やかになってきた。

足元でカサカサしてるのはヤドカリ?カニ?うっかり踏まないように気をつけないと・・・そういえば、甲殻類は夜行性動物に多いよねって思う。そうか、暗闇の中で身をまるために固い殻が必要なんだね。カブトムシやクワガタも夜行性だよね。

祖の人間たちは枠にはめたり、絆とかいって縛り付けるのが好きだけど、この暗闇の中ではそうしないと生きていけない、それだけのことなんだ。フクロウや猫もたしかか夜行性の動物だよね。夜間に活動し昼間に休む性質だから、夜の世界を生きやすいやり方や考え方で生きてるだけで、悪ではないんだよね。夜の生き物と昼の生き物の違いに、それぞれの世界に適した考え方や生き方があるだけなんだ。

身体を休めるのに適した場所を探そうと立ち上がり、辺りを見渡す。見上げた空には星が輝き始めた。

 

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