【共鳴小説】銀河のリズム、地上の鼓動-わたしたちは響き合うために出会った-6

共鳴小説
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社会との間に感じる“ズレ”と“痛み”
「あの時に感じた共鳴を確かめたい」

春に出会った三人が、再びアイの農場に集まった。
懐かしいはずなのに、どこか新しい。

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再び、響き合う

夏の光が、青く澄んだ空からまっすぐに降り注いでいた。
木々の葉は青々と茂り、土の匂いが風とともに広がっている。
季節は変わっても、この場所の鼓動は、どこか変わらずにやさしかった。

ユウは天体の動きに沿って、星の言葉をSNSで発信していく中で
「天体配置が始まりを告げてる。個を超えて、共に目覚めていくタイミングが来ていると思うの。次のステージへの扉が開く予感がする」

今、このタイミングにやるべきことがあると感じていた。

アイも情報の波に飲まれそうな今の時代だからこそ、地球とともに生きる感覚が必要だと感じていた。スピリチュアルと科学、そして心のつながりを探りながら、今までに学んできたことを書きまとめていた。

けれどミカは――
ふたりのように、まだ“これだ”と思えるものを見つけられていなかった。

そして、宙が動き出す

ユウは、小さな天体暦を開いていた。
「この配置…“集合意識の扉”が開くタイミングなんだ。これは偶然じゃない。地球の次の章に、私たちは立ち会っているのかもしれない」

「春に話していた“次のフェーズ”、まさに今なのね。ずっとこの時を待ってたような気がする」とアイは頷く。

「来週の新月と金星の合が、ちょうど“共鳴”の度数に重なっててね。
これは、個の目覚めから、共の目覚めに切り替わることを告げているの」

ミカは、ふたりの会話を黙って聞いていた。
難しい言葉や、聞き慣れない感覚が飛び交う。
でも――なぜか胸の奥がザワつかない。むしろ、温かい。

「わたし、あんまり星のこととかスピリチュアルな話も理論のことも、よくわからない。でも…ふたりが言ってることはウソじゃないって思う。すごく心が動いた」

ユウはミカの方を見て、柔らかく微笑んだ。
「知識や言葉より、響いたことがすべてだよ」
アイも微笑み「共鳴って、理屈じゃないからね」とミカに視線を投げかけた。

ミカはそっとつぶやいた。
「ねぇ…ふたりは、ちゃんと“自分の役割”を知っててすごいなって思う。
わたしは、まだよくわからないの。なにができるのかも、なにをしたいのかも…」

ユウが天体暦を閉じて、ミカの方に向き直る。
「ううん、ミカは“響いてる”よ。まだ形になってないだけ。
魂が動き始めるときって、言葉になる前に“感じる”の」

アイも頷いた。
「芽って、最初は土の中にいるでしょ? でも、ちゃんと育ってる。
ミカの中にも、もう芽はあるよ。しかも、きっと“響き”を育てる芽」

ミカは、ふたりの言葉に戸惑いながらも、どこか安心した表情を浮かべた。

一人では動けない。でも、3人なら

アイが思い切ったように口を開いた。

「ねえ、3人で“共鳴の場”って、つくってみない? 一緒に、響き合える場を育ててみたい」

ユウが天体暦のページをめくり
「ちょうど、来月の満月に重なる日がいいかも。“場づくり”に向いてる天体配置になってる」

「わたし…やってみたい。まだ何ができるか分からないけど、その場所に立ってみたい。ふたりと一緒なら、きっと何かが見つかる気がする」ミカは、小さく、でもしっかりと頷いた。

三人の間に、あたたかな風が吹いた。
その瞬間、まだ形にならない“音”が、胸の奥でそっと鳴りはじめていた。

それは、最初に出会ったあの日とは違う、
それぞれのリズムが重なり合った、新しい響き。

そしてその音は、小さく、でも確かに――
銀河のリズムと、地上の鼓動と、共鳴していた。

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